【かつて神だった獣たちへ】原作から変わったオリジナル改変まとめ

【ハンク】元北部パトリアユニオン軍所属で、擬神兵部隊の隊長だった。害悪と化し【獣】と呼ばれているかつての仲間であり、英雄の【擬神兵】を狩る者として旅を続ける。【獣狩り】と呼ばれ、容姿は白いコートにフードを被っている。コートは防弾性があり、シャールの銃弾をはじき返すほど。戦闘時には銛の様な大型の武器を用い、近接戦闘を得意としている。

【かつて神だった獣たちへ】原作から変わったオリジナル改変まとめ

【シャール】擬神兵であった父【ウィリアム】の仇である「白いコートの男」への復讐を胸に旅をする少女。とある町で、仇の男【ハンク】と出会い、戦争における真の犠牲者たる【擬神兵】達の、父の、死の真相、その答えを確かめるべく同行を申し出る。果たして、彼女は【ハンク】がかつての仲間を殺すことの意味を見つけられるのか?清楚な洋装とは裏腹に、父の形見の巨大な銃を用い戦う。

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アニメオリジナルシーン

講談社で連載中の【かつて神だった獣たちへ】は、満を持して2019年から7月からテレビアニメとして放送されています。

実は、このアニメには、オリジナルシーンがあります。Twitterで検索をしてみるとやはり、その原作からの改変に気づいている視聴者も多いよう。

原作を読んでいない方や、あんまり細かく覚えていない人へ向けて、アニメオリジナルシーンをまとめてみました。

アーサー(ベヒモス)が海を見るシーン

ハンクの仲間の一人に、【アーサー】という男がいます。

彼の能力は、【ベヒモス】という体長50メートルを超える巨体を持った擬神兵になれることです。ベヒモスは、強靭な肉体と再生するたびに強くなる皮膚を併せ持つ強力な擬神兵です。

彼は、暴走してとある方角にずっと前進し続けていました。

しかし、彼が前進している先には、機関車が通る鉄橋があったのです。鉄橋が壊されてしまえば、機関車を利用するすべてのシステムがダウンしてしまう

なので、ハンクたちは、アーサーを止めようとし、原作でもアニメでも止めることに成功し、アーサーは死を迎えます。

【かつて神だった獣たちへ】原作から変わったオリジナル改変まとめ

【アーサー】(人間)

【かつて神だった獣たちへ】原作から変わったオリジナル改変まとめ

【ベヒモス】(擬神兵)

画像の権利者: めいびい・講談社/かつ神製作委員会

しかし真実は、アーサーは暴走してやみくもに前進する方角を決めていたのではなく、確固たる意志を持って、決めていました。

それは、擬神兵時代からのたった一つの彼がこぼした夢。「海」を見ることです。

前進した先に、海を見ることが出来、アーサーは自ら止まり息絶えました。なので、ハンクたちが止めたとはいえないかもw

原作から改変され、アニメオリジナルシーンが入ったのは、このシーンのアーサーが海を見るところです。

原作では、アーサーはその50メートルの高い目線で、鉄橋のむこうにある海を自然に見ることが出来ました。

しかし、アニメでは、自然には見えないほど周りの山が高く設定されていました。

そこでハンクは、彼に海が見えるように、爆弾を1つ余分に使い、山の一部を壊したのです。これによって、その崩れた一部から、アーサーは海を見ることが出来ました。

これは、とてもいい改変でしたよ。原作では、ハンクたちがアーサーのために何かすることは無かったのですが、アニメでは、ハンクたちがしたことによって、アーサーが報われた描写が描かれていて、アーサーの死がより美しいものに進化していました。

クーデグラースの装備

アーサーの神改変に続き、期待していたのですが。

このクーデグラースの装備の改変は、ちょっと意味が分かりませんでした。

クーデグラースとは、ハンクと敵対しているケインの弟【クロード】が率いる擬神兵討伐精鋭部隊のことです。

【かつて神だった獣たちへ】原作から変わったオリジナル改変まとめ

画像の権利者: めいびい・講談社/かつ神製作委員会

原作で、クーデグラースは、通常の銃と、切り札の「迫撃砲」で、擬神兵に対峙していました。

決定的な強い武器もない状況で、戦略を駆使して擬神兵に立ち向かう姿がかっこよかったのですが、アニメでは、装備が改変されています。

具体的には、腰辺りに「進撃の巨人」で出てくる立体機動装置のような、ガス噴射によって、推進力を得て、機動力を底上げする武器が新たに装備されていました。

上記で言った通り、装備が薄い状態で、戦うからかっこよかったのですが、立体機動装置みたいなのを付けたことにより、戦略なしのゴリ押しで擬神兵と互角に渡り合ってしまって、戦闘シーンに迫力が無くなってしまっています。(戦略がないから、戦闘シーンが大幅にカットされている)

更に、そんなハイテクなものを登場させてしまったことで、世界観に違和感を感じます。狩猟銃や機関車と、ひと昔前の世界観でしたので。

また、クーデグラースの戦闘力を上げても、戦闘結果は原作と変わらないので、「立体機動装置が付いていたら、そいつの攻撃よけれるだろ」と思ってしまったりと、変な矛盾が生じてしまっています。

最終回が完全オリジナルストーリーで、その物語の伏線になっていて~~~とかだとまあアリだとは思いますが、それにしてもこの改変は失敗ではないかと感じました

弟クロードと兄ケインがホワイトチャーチで会う

またまたクーデグラース関連で改変です。

【かつて神だった獣たちへ】原作から変わったオリジナル改変まとめ

画像の権利者: めいびい・講談社/かつ神製作委員会

ハンクが必死で追っている【ケイン】。クーデグラース隊長のクロードの兄です。

クロードは、「ケインを止める」ことを目標にして日々戦っています。擬神兵を倒すのはその通過点です。

原作で、この二人はまだ再開しておらず、クロードがケインと再会するときは、展開としてものすごく面白い場面であり、激しく見応えのある戦闘シーンが期待されます。

なのに、、アニメでまさかの再開をしてしまいました。

場所は「ホワイトチャーチ」で、シャールが目の前でケインに打たれて、ハンクが暴走。その結果ホワイトチャーチ全域を消し飛ばしてしまう話です。

このシーンでは、ハンクとシャールとケインの三人のやり取りで、充分物語のとして回っていましたし、わざわざクーデグラースをここに出す必要性は全く感じません。

しかも、盛り上がるはずの弟クロードと兄ケインの再開が、あっさりと終わってしまい、喪失感がすごいです。特に激しい戦闘もなく、会わせた意味が分かりませんでした。

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まとめ

アーサーの海を見るくだりの改変は本当に「神」で、よかったのですが。。。

その後が思いっきり迷走していますね。もうケインとクロードが会ってしまっていますので、アニメオリジナルストーリーはほぼ確定です。

なので、原作を読むことを強くおすすめします。アニメは「原作を読んでいる人へのスピンオフ作品」のような感じになってしまっています。

原作では、戦闘シーンはかなり、迫力があり面白いので、ぜひ!

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます!