mp3gainは、MP3ファイルの音量を劣化させずに調整できるソフトです。複数のファイルを一括で音量変更できて便利ですが、エラーが発生することがあります。よくあるエラーでは、音漏れ・文字化け・起動しない・追加できないといったものが起こりやすいです。そこで、この記事ではmp3gainによくあるエラーと対処法を詳しく解説していきます。

MP3gainの使い方やよくあるエラー

MP3gainとは

mp3gainは、MP3ファイルを選択するだけで、そのファイルの音量を調整できる無料のインストールアプリです。再エンコードせずに「スケールファクター」という音量の係数を書き換えるので、音を劣化させずに音量の調整ができます。複数のMP3ファイルを連続で再生する時にありがちな、音量のバラつきを劣化させずに一定化できます。

MP3gainの特徴

1.MP3 / M4A / MP4に対応している
2.M4A / MP4(AAC)を処理する場合は、「AACGain」もインストールしなければならない。
3.トラックゲインで複数のファイルの五音量を一定値にする
4.アルバムゲインでアルバム全体に音量を最適化する
5. MP3の再エンコードを行わないため、音質劣化が起こらない
6.MP3gainソフトデフォルトで目標音量を「89 db 」に設定するが、自由に変える。

MP3gainのダウンロード&インストール

MP3gainのダウンロードリンク:http://mp3gain.sourceforge.net/download.php
MP3gainをインストール時の注意事項
MP3gainは英語対応のソフトなので、インストール中、「language」から「Japanese」を選択すると、MP3gainを日本語化することができます。

そして、インストール完了して起動後、UIの「Language」から「Japanese」を選択すると、UIが日本語になります。

ですが、実際してみたら、文字化け状態になってしまいました。
繰り返しでMP3gainのインストール&アンインストールして、そして、ネットでいろいろ調べてみましたが、やはりUIの文字化け問題を解決できませんでした。スペイン語や中国語などに設定したら問題ないですが、日本語に設定すると、文字化けになってしまいます。MP3gainのUIが文字化けているのはパソコンのシステム言語に関係がある可能性があるそうですが、パソコンシステムの言語と地域を変更してもダメです。

MP3gainの使い方

mp3gainの使い方は、非常にシンプルです。ソフトをインストールして再起動し、mp3gainを起動します。音量を調整させたいファイルをドラッグ&ドロップで登録して「トラックゲイン」ボタンをクリックしましょう。すると、選択したファイルの音量が自動で一定化されます。

特定の曲の音量を基準として他の曲の音量を一定化させたい場合は、特定の曲を右クリックして音量を調べます。その数値を基準の音量に設定することで、特定の曲の音量に基づいて他の曲の音量も調整可能です。

1.MP3gainを起動して、音量調整したいMP3ファイル又はフォルダを画面中央にドラッグアンドドロップします。
2.ツールバー上にある「Track Analysis(トラック分析)」ボタンをクリックすると、トラックゲインを行います。


メニューバー上の「Analysis(分析)」から「Album Analysis(アルバム分析)」を選択すると、アルバムゲインを行います。


3.音量分析が始まり、しばらく書くファイルの音量情報が表示され、終るまで待ちます。
4.メニューバーの「Modify Gain(ゲインの変更)」から、「Apply Track Gain(トラックゲインの適用)」または「Apply Album Gain(アルバムゲインの適用)」を選択すると、音量の最適化処理が行われます。
5.最適化された音量を元に戻す場合は、メニューバーの「Modify Gain(ゲインの変更)」「Undo Gain changes(ゲインの変更を取り消す)」をクリックします。

mp3gainによくあるエラー

mp3gain は、Glen Sawyer氏によって2009年4月に公開されたソフトです。10年近く前のソフトになるため対応環境はWindows 95 / 98 / Me / NT / 2000 / XPとなっています。対応環境が古く、現在はソフトのアップデートがされていないためエラーが発生する可能性も高いです。どのようなエラーが起こりやすいのか、項目ごとにご紹介していきましょう。

音割れ

最もよくあるエラーとして知られているのは、音割れです。クリップすると、音のひずみや音割れが発生してしまいます。

ソフトの文字化け

mp3gain は、インストール時に「日本語」を選択しないと文字化けします。すべての文章が読めない漢字・記号などで表示されてしまうのです。文字化けを避けるためには、インストール時・インストール後に設定が必要です。

ソフトが起動しない

mp3gainをインストールできない・起動できないといったエラーが発生することもあります。その原因は、ファイルの破損やセキュリティソフトの干渉、Visual Basic 6.0ランタイムがインストールされていないからです。また、パソコンとmp3gainの相性の悪さが原因でインストール・起動できない場合もあります。

ファイルを追加できない

mp3gainにMP3ファイルを追加しようとしても、ファイルを追加できないエラーも発生することがあります。mp3gainは海外のインストールアプリで、ファイル名が全角文字の場合に不具合が発生しやすいです。また、ファイル名にハートマークなどの特殊記号が付いている場合もエラーとなってしまいます。

さらにmp3gainはユニコードに一部非対応なので、それが原因でファイルを追加できないこともあります。v1.2.5ではユニコード非対応、v1.3.4では一部ユニコード非対応なので、注意が必要です。

mp3gainによくあるエラーの対処法

それでは、mp3gainによくあるエラーの対処法を詳しく解説していきます。エラーが発生してお困りの方は、この記事を読んで参考にしてみてください。

音割れ

mp3gainは、クリップすると音のひずみや音割れが発生してしまいます。そのため、音割れが気になる場合にはクリップ対策が必要です。「無クリップ最大ゲイン」の数値は、今のファイル音量からクリップせずに上げることが可能なゲインの上限です。今の数値が90dB、最大ゲインが3.0の場合なら、93dBまでならクリップなしで音割れせずに音量を上げられます。

1曲1曲、最大無クリップゲインの適用をするのが手間がかかる場合には、他の対処方法を試してみてください。しかし、この方法だと音割れする可能性があります。「最大無クリップゲインの適用」をしてから「一定値ゲインの適用」を一括で行ってみてください。すると、選択したファイルの音量が1.5dB上がります。

音量を揃えたい場合や面倒な場合には、最大無クリップゲインの適用後に一定値ゲインの適用をしてみてください。また、無クリップ最大ゲインは初期設定では非表示です。無クリップ最大ゲインを表示するには、オプションの詳細から「最大化機能を有効にする」にチェックを入れてみmしょう。すると、無クリップ最大ゲインが表示されるようになります。

ソフトの文字化け

mp3gainのインストール時に日本語を選択しないと、文字化けしてしまいます。そのため、mp3gainをインストールする際、最後に表示されるlanguageファイルのチェックボックスにチェックを入れる必要があります。mp3gainを起動し、メニューの左から5番目の言語選択をクリックしてください。「Japanese」を選択すると、文字化けが直ります。

ソフトが起動しない

mp3gainのソフトをインストールできなかったり、ソフトが起動しなかったりする場合には、原因別に対処が必要です。mp3gainを使うためには、Visual Basic 6.0ランタイムのインストールが必須です。Visual Basic 6.0ランタイムをインストールしていない場合には、

Visual Basic 6.0ランタイムをインストールしてください。

インストール時にエラーが発生してしまう場合は、1度mp3gainをアンインストールしましょう。セキュリティソフトが干渉してエラーとなっている場合があるため、セキュリティの常時監視を一旦オフにしてからインストールしてみてください。この方法でエラーが発生しないのであれば、セキュリティソフトが原因です。

使用するパソコンや環境次第では、mp3gainとの相性の悪さが原因でエラーが発生する場合があります。その場合には、mp3gainをアンインストールし、別のバージョンのmp3gainをインストールしてみてください。これで正常に動作することもあります。

ファイルを追加できない

mp3gainは2009年に公開された古いソフトです。現在バージョンアップやバグ修正が行われておらず、一部がユニコード非対応のままとなっています。ユニコード非対応だと、日本語文字ではないものや特殊記号が使われているものは正しく認識されないことが多いです。

そのため、ファイル名に特殊記号が使われていたり全角文字だったりするとファイルを追加できないエラーが発生しやすくなってしまいます。ハートマークなどの特殊記号が使われている場合には、ファイル名から特殊記号を削除することでファイルが認識される可能性があります。

v1.2.5では、ユニコードが非対応です。v1.3.4では、ユニコードでもファイルの追加とフォルダの追加が可能です。しかし、ドロップ&ドロップでのファイルの選択はユニコード非対応なので、読み込みができません。ファイルの追加かフォルダの追加からファイルを選んでみてください。

mp3gainの代用にはVideo Editorがおすすめ!

mp3gainは今から10年以上前に公開されたソフトで、今はサポートされていません。そのため、当時よりもさらにエラーが発生しやすいです。そのため、mp3gainの代用として使える最新のソフトを使うことをおすすめします。おすすめのソフトは、dvdfab社のVideo Editorです。

Video Editorは、最先端の動画を作れるプロ御用達の動画編集ソフトです。豊富な機能とエフェクトがあるので、結婚式・ホームビデオ・イベントなど様々な場面で利用できます。mp3gainよりも更に高度なオーディオ編集が可能で、音量の調整だけでなくフェードイン・フェードアウトも付けられます。また、音を明確に強調する機能も搭載されています。

mp3gainはWindows 95 / 98 / Me / NT / 2000 / XPが動作環境で、最新のOSに対応していませんでした。しかし、Video Editorの動作環境はWindows 11 / 10 / 8.1 / 8 / 7と最新のOSに対応しているため、安心して利用できます。豊富な動画・音声・画像フォーマットとデバイスに対応しているのも魅力的です。

Video Editorなら年間50回もアップデートされていてエラーが発生しにくく、もし発生したとしてもすぐにバグの修正がされます。不具合は48時間以内に解消されるので、利用しやすさ満点です。音声の編集だけでなく、動画の編集やテキストの追加などもできるので、気になる人は利用してみてください。

Video Editorで音量を均一化

①「インポート」 ボタンをクリックして音量を均一化する音楽ファイルをVideo Editorに読み込みます。
②音楽ファイルを下部のタイムラインにあるオーディオトラックに追加します。複数のファイルが追加可能です。
③タイムラインにある音楽を選択してツールバーにあるペインアイコンをクリックすれば、音量を0~400まで自在に調整できます。
④終わったら「出力」ボタンをクリックして出力画面でファイル名とフォーマット、出力品質を決めたら仕上げた音楽を出力します。

Video Editorで動画から音声ファイルを分離する

①「インポート」 ボタンをクリックして分離する動画ファイルをVideo Editorに読み込みます。
②動画クリップを下部のタイムラインにあるオーディオトラックに追加します。複数のファイルが追加可能です。
③タイムラインにある動画クリップを選択して右クリックして「デタッチ」を選択すれば音声ファイルがオーディオトラックに分割されます。
④終わったら「出力」ボタンをクリックして出力画面でファイル名とフォーマット、出力品質を決めたら仕上げた音楽を出力します。

Video Editorで音声ファイルを結合・分割する

①読み込み手順は上記の操作と変わらないが、複数の音声を一つに結合する場合は複数のファイルを順番にオーディオトラックにインポートして出力すればいい。

②読み込み手順は上記の操作と変わらないが、音声を複数のファイルに分割する場合はライムラインにおける縦線を分割したい位置に置き、ツールバーにあるハサミアイコンをクリックして出力すればよい。

トリミングする場合は、分割された音楽ファイル範囲を選択して「削除」ボタンを使ってゴミ箱に捨てればいい。

Video Editorでナレーションを追加する

ファイルを読み込んだら、タイムラインにおける縦線を録音したい位値に置き、ツールバーにあるアフレコアイコンをクリックして出力します。

Video Editorの他の音声機能

文字起こし:Video Editorの音声テキスト変換機能により音声ファイルを文字に起こすこともできます。

BGM追加:Video Editorに数多くのオーディオ素材が用意されております。

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初心者でも扱える音声編集ソフト・Toolkit

Toolkitは初心者向けの動画/音声/画像編集ツールボックス、一目瞭然で誰でもすぐ使えます。複数のファイルを含むフォルダーを一括読み込む可能、GIF作成やノイズ除去、正規化、形式変換など機能満々です。注意点はある項目から別項目へ変換する時右上の「☓」ボタンをクリックして「ホーム」に戻る点でしょう。

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音声ファイルソフトを比較

 

mp3gain

Video Editor

Toolkit

価格

無料

基本的に無料、一部の高度機能が有料

有料、無料体験可

使いやすさ

★★

★★★★★

★★★★★

対応OS

Windows、最新のOSに非対応

Windows7~11

Windows7~11

機能

音量調整専用

音量の調整や分割、結合、トリミング、装飾、文字起こし、BGM追加、音声フォーマット変換、動画から音声を分離…動画編集機能がもっと豊富

音声フォーマット変換、音声トリミング、結合、分割、ノイズ除去、オーディオ抽出、音量調整、正規化、オーデイオを多重化…他の機能もいっぱいある

メリット

完全無料

機能豊富
殆どの機能が無料
動画・画像編集もできる
形式変換は可能

機能豊富
使いやすい
動画編集や画像編集もできる
形式変換は可能

デメリット

使いにくい
機能単一
不具合が多い

音声テキスト変換や素材を使うには有料

有料

※Video EditorとToolkitを購入する場合は、それぞれの単品よりDVDFab 動画変換 Proが大変おすすめ!各単品の価格以下でVideo EditorとToolkitと動画変換3つのツールが手に入れます。詳しくはホームページへどうぞ!

DVDからMP3を抽出する方法

音量がばらつきのMP3ファイルの音量を均一化にする方法を紹介しました。この部分でDVDから音声をデタッチする方法を紹介します。
好きな映画に出てくるBGMだけを抽出してスマホに転送する場合は、DVDFab DVD リッピングがおすすです。
DVDリッピングにより、DVDのコピーガードを解除してDVDムービーをMP4やmkv、MP3など様々な動画・オーディオ形式に変換するソフトです。DVDからMP4・mkvへの変換はいつでも無料で行えます。
操作方法も超簡単です。
1.下記のボタンをクリックしてDVDFabを無料ダウンロードします。

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2.DVDFabを起動して、メニューから「リッピング」を選択し、「+」からDVDを追加します。ディスクなら自動的に検出され読み込まれます。
3.メイン画面でタイトル、やチャプター、字幕選択・追加などの操作ができます。
レンチとペンアイコンをクリックすると、それぞれ「詳細設定」と「動画編集」ができます。前者により、オーディオコーデックやビットレート、チャンネル、ボリュームを調整できます。後者により、BGMの部分のみを切り出して保存することができます。

4.メイン画面で「他のタイトルを選択」の右のボタンのドロップダウンリストを開いて「他のプロファイルを選択」をクリックします。そしてポップアップ表示される画面で、フォーマット≫オーディオ≫MP3を選択すればOKです。

5.下部の出力先で保存場所を決めったら、右下の「開始」ボタンをクリックします。

まとめ

mp3gainは、選択したファイルの音量を一括で均一化してくれる便利なソフトです。しかし、10年以上前のソフトなので動作環境が古くエラーも発生しやすいです。紹介した対処方法を試すことでエラーを直せますが、根本的に解決したい場合やストレスなく音量を調整できるソフトを利用したい場合には、他のソフトを利用してみるのも1つの手です。

今回ご紹介したVideo Editorなら現在もサポートされており、動作環境も申し分ありません。豊富な機能とエフェクトが搭載されており、プロさながらの動画・音声を編集できます。mp3gainの使い心地に満足していない人は、この記事を参考にしてVideo Editorを使ってみてください。mp3gainより高度な編集が可能です。ISO MP3変換はDVDリッピングを使いますが、MP4 MP3変換動画変換ソフトがおすすめです。