HandBrake 使い方詳解!DVDをMP4にリッピングする方法・変換できない解決策まとめ
要約: この記事で、DVD、BDをリッピングするソフトのHandBrakeの使い方、日本語化の方法そしてエラーが起こった時の対応方法まで紹介し、DVDをMP4にリッピングする手順を説明し、DVDをMP4にリッピングできるフリーソフトをおすすめします。
目次
HandBrakeとは?
HandBrake(ハンドブレイク/ハンドブレーキ)は、DVDやブルーレイ、MP4など多様な動画ファイルをMPEG-4ビデオに変換するフリーソフトウェアで、オープンソース、GPLライセンス、マルチ・スレッド、クロスプラットフォームのトランスコーダーソフトでもあります。
BeOSのために開発されましたが、現在ではMacOS、Linux、Windowsで利用できます。HankBrakeはオープンソースなので、常に無料に利用できます。
最新バージョンはHandBreke1.3.0(64bitのWindowns7、8.1、10/Mac OS X 10.11)以降で利用できます。しかし、HandBrakeはコピーガードがかけられたブルーレイやDVDディスクに対応しません。
ちなみに、インターフェース言語は英語です。
1. HandBrakeが対応している入力や出力ファイル形式
HandBrakeの入力(インポート)形式
バージョン0.9.5からコピープロテクトされていないBDMV (BD-Video) フォーマット(構造)の入力がサポートされました。
- DVD-Videoフォーマット(プロテクトされた一部のものを除く)
- 物理ドライブおよび仮想ドライブ
- ディスクイメージファイル
- VOBフォーマットファイル
- VIDEO_TSフォルダ
- BDMV (BD-Video) フォーマット(コピープロテクトされていないものに限る)
- 物理ドライブおよび仮想ドライブ
- ディスクイメージファイル
- MPEG-2 TS (M2TS) フォーマットファイル
- BDMVフォルダ
- MPEG-4フォーマット
- Matroska (MKV) フォーマット
- Audio Video Interleave (AVI) フォーマット
- Ogg Media (OGM) フォーマット など
HandBrakeの出力( 書き出す )形式
バージョン0.9.5からはMPEG-4フォーマット (.mp4) とMatroskaフォーマット (.mkv) での出力がサポートされました
バージョン0.9.4以降、フォーマットの機能不足などによる理由からAudio Video Interleaveフォーマット (.avi) とOgg Mediaフォーマット (.ogm) の出力はサポートから外れました(取扱中止)。
バージョン0.10.5で、ライセンスの問題から fdk-aac が削除されました。ということは、現在ではHandBrakeが対応する出力形式はMP4、MKVのみです。
HandBrakeの対応するエンコーダー
- ビデオエンコーダー:H.265(x265およびQuickSync)、H.264(x264およびQuickSync)、H.265 MPEG-4およびMPEG-2、VP8、VP9およびTheora
- オーディオエンコーダー:AAC / HE-AAC、MP3、Flac、AC3、またはVorbis
- オーディオパススルー:AC-3、E-AC3、DTS、DTS-HD、TrueHD、AACおよびMP3トラック
2. HandBrakeの主な特徴と機能
★ 内蔵のデバイスプリセット
様々なデバイス、再生環境に適したビデオを作成するためのエンコード設定をプリセット搭載されています。デバイスに最適化されたプロファイルを選択するか、標準または高品質の変換用の通用プロファイルを選択することで、数秒だけでHandBrakeの使用を開始できます。
シンプル、簡単、高速。より多くの選択肢が必要な場合は、提供されている基本オプションと高度なオプションを利用して、エンコードを変更することができます。
★ チャプター
チャプターおよびタイトル単位でのコンバートが可能
チャプター情報の埋め込み
★ 字幕
ソフト字幕(フレームに焼きこまない)
表示・非表示を切り替え可能な字幕
SRTフォーマットの字幕データのインポートおよびパススルー
SSAフォーマットの字幕データのパススルーおよび焼きこみ
なお、ブルーレイのイメージベースのPGS字幕はMatroskaフォーマットにおいてのみ、ソフト字幕に対応します。これは、MPEG-4フォーマットがイメージベースのソフト字幕に対応していないためです。MPEG-4フォーマットでPGSから字幕を入れる場合、常にハード字幕(フレームに焼き込まれる)になります。
★ ビデオフィルタ
デテレシネ(逆テレシネ化)
デコーム(櫛状ノイズを除去)
デインターレース(インタレースを除去)
デノイズ(ノイズを除去)
デブロッキング
グレースケール(モノクロ化)
★ 固定フレームレート (CFR) もしくは可変フレームレート (VFR) によるコンバート
★ ビデオクロップ
★ キューへの追加によるコンバートのバッチ処理
★ ビデオプレビュー など
HandBrakeは海外の開発者によって開発されたソフトなので、英語表記になっています。最新版を利用したいならば、英語版を利用しなければなりません。
日本語版を利用したいなら、HandBrakeを日本語化する必要があります。それではHandBrakeの日本語化する方法・HandBrakeの使い方に入りましょう。
Handbrakeのダウンロード&インストール方法
最初に注意したいのはHandbrakeには様々なバージョンがあるということです。最新のものを利用したいのなら、公式のサイトにアクセスするのがいいでしょう。
もし日本語版を利用したいのなら、検索バーで検索すると、ダウンロードできるサイトが簡単に見つかります。しかしながらそれは最新のものではないので、英語版と同じことが完全にできるわけではありません。
ここではサイトから最新版のHandbrakeをダウンロード&インストール方法を説明していきます。
HandBrakeを日本語化する方法
方法①:HandBrakeを起動して、画面の下部にある「Preferences」をクリックします。
「Language」で「Japanese(日本語)」を選択します。
方法➁:https://handbrake.fr/nightly.php にアクセスして、 「HandBrake-20200905-1cdd6e4e7-x86_64-Win_GUI.zip」 をダウンロードし解凍して、続いてフォルダにある「ja」 というフォルダをコピーしてから、HandBrakeのインストールフォルダに貼り付けます。
Handbrakeの設定
1. 初期設定:細かな設定を確かめてみる
Handbrakeは初期設定でも十分に機能しますが、映像設定を変更することもできます。設定を変更することで、より画質のよい状態で、映像を残すことができます。
◉フレームレート
出典:【解決】初心者向けフレームレートの考え方 | SymSymブログ
フレームレートとは一秒間に流れる動画の枚数です。動画とは一言で言えば高速のパラパラ漫画ですから、一秒間に流れる枚数が減ればそれだけ動きが固くなり、枚数が増えれば動きが滑らかになります。フレームレートはfpsと略されます。またフレームレートは固定か可変かを、選択することもできます。固定は動画をずっと同じfpsで構成することで、可変は動画の中でfpsが変化していくことです。固定の方が滑らかですが、その分容量を必要とします。可変なら容量は取りませんが、その分映像はチープなものになります。
◉品質設定
品質を手動で変化させる機能です。数字が大きくなるほど、映像は美しくなります。
◉ビットレートの設定
ここでは1passエンコードか2passエンコードのうち、どちらか一つを選ぶことができます。1passエンコードなら文字通り一度しかエンコードしないため、早く作業が終わります。その代わり画質が2passエンコードよりもだいぶ落ちてしまいます。2passエンコードを選べば、二度もエンコードを行うので画質がよくなります。しかし作業時間が1passエンコードよりも、長くなってしまいます。時間がないときは1passエンコードを選び、画質を必要としている時には2passエンコードを選ぶなど状況に応じて変えていくのがいいでしょう。
◉インターレース解除
画面がちらつくなどの不具合があったときには、インターレース解除を試みて見ましょう。インターレースとは動画の形式のひとつで、他にはプログレシブ動画というものがあります。プログレシブ動画とは映像の捜査線を右から順に描いていくものを指します。インターレース動画とはそれとは違い捜査線を交互に描いていきます。
インターレース動画にはトップフィールドとボトムフィールドという描き方があるのですが、画面にちらつきがある場合はボトムフィールドをトップフィールドとして処理しているか、ボトムフィールドをトップフィールドとして処理していることから起こります。そこで手動で動画の描き方を変えていけば、画面がちらつかないようにすることができるのです。
2. 字幕がでない場合の対処方法
DVDやBlu-rayをエンコードしたときに、上手く字幕がでなくなってしまうことがあります。これは別のフォーマットの動画を、エンコードするために起こることです。ここでは字幕の設定を見直すことで、問題を解決していきましょう。字幕トラックを開き追加をクリックします。そこにあるトラックの選択ボックスの中から、焼き付けを選んでチェックして下さい。追加に戻ってからForeign Audio Scanの選択ボックスをチェックして、再び焼き付けの選択ボックスにチェックをいれましょう。その後で追加のボタンを押すと、字幕が焼き付けられた状態でエンコードされます。
一部の字幕だけを焼き付けた状態で保存することも、Handbrakeの設定を変更することでできるようになります。そのやり方はまず、字幕トラックを開いてから必要な言語を選択します。強制使用のチェックボックスをチェックして、追加のボタンを押して下さい。再び字幕トラックに戻りForeign Audio Scanを選択し、焼き込みのチェックボックスにチェックをいれます。最後に追加のボタンをクリックすると、一部分だけ字幕のついた映像を保存することができます。
HandBrakeの使い方
HandBrake日本語版でDVD MP4 変換を行う操作手順を説明していきます。
まず、インストール完了のHandBrakeを起動して、右側の「ここにファイル・フォルダをドラッグ&ドロップ」という部分に、変換したいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップします。
HandBrakeを設定するには上の「ツール」ボタンをクリックしてから、 「オプション設定」をクリックします。出力ファイルのデフォルトの保存先やファイル名を指定します。
画面中央の「Summary」タブをクリックして、「フォーマット」で、希望の出力フォーマットを選択します。ここで「MP4」に指定します。ビデオフォーマットに関してあまり詳しくない方は右のプリセットから自分のデバイスに応じて選択すればいいと思います。
変換元が DVD / Blu-ray の場合、画面左上の「タイトル」をクリックして、変換したいタイトルとチャプターを選択できます。設定ができれば、「変換開始」をクリックして、DVD MP4 変換を始めます。
HandBrakeを使用してDVDをMP4に変換できない時の解決方法
HankBrakeは、最新のコピーガードに対応していないフリーソフトなので、カスタマーサービスがなく、問題を解決するのが難しいです。このような状況を回避するために、DVD、ブルーレイディスクにかけられているコピープロテクトを解除できるソフトを入手したほうがいいかもしれません。
- 市販・レンタルDVDディスク/VIDEO_TSフォルダ/ISOファイルに対応
- あらゆるコピーガードを簡単に解除できる
- DVDをMP4、MKV、MP3などの一般的な動画/音声形式に変換できる
- iPhone/iPad/Androidスマホ・タブレット/PSPなどの各端末に最適な動画変換プロファイルを提供
- 豊富な詳細設定と動画編集オプションを用意している
- 無劣化変換プロファイルを提供している
- バッチ処理とハードウェアアクセラレーションをサポート
以下は、DVDFab DVDリッピングを使用して、DVDを動画に変換する手順です。
必要な出力フォーマットを選択します。
「トリム」で動画のトリミングを自由に行います。
まとめ
以上では、Handbrakeのインストールと設定、Handbrakeの日本語化、HandbrakeでDVDリッピングの方法及びHandbrakeで変換できない時の代替ソフトについてご紹介しました。
Handbrakeは無料で使いやすいDVDリッピングソフトですが、最新のコピーガードに対応できませんので、常に更新されて最強のDVDコピーガード解除ソフトーDVDFab DVDリッピングを使用することをお勧めします。
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