動画形式と言えばMP4が主流ですが、現在ではiPhoneやAndroidをはじめ、ビデオカメラや一眼レフでの動画撮影にもmovファイルが利用可能になっています。movにしかないメリットなども多いため、状況によってはMP4よりもmovを利用する機会が多い人もいるかもしれません。

そこで、今回の記事では、mov動画を圧縮する方法とその理由について解説したいと思います。また、後半では圧縮できない場合の対処法と、おすすめの圧縮ソフトをご紹介します。

MOVファイルを圧縮する理由とは

Movファイルとは主にApple製品などで利用されるファイル形式で、「H.261、H.263、H.264」といった複数のコーデックが利用されており、動画形式の主流として利用されているMP4と似ている部分も多い規格です。

movファイルは動画サイズが大きくなる傾向にあるため、動画を圧縮して利用するというケースが非常に多いのが特徴です。なぜ圧縮が必要なのか、具体的にみていきたいと思います。

MOVはコーデックによって容量が大きいため

MP4には「H.264」という圧縮技術が利用されており、劣化を抑えて動画を圧縮することが可能になっています。Mov形式でも「H.264」は利用されていますが、ファイルを生成した時期が古いものや、使っている機材によっては「H.261、H.263」などの圧縮技術が利用されていることがあります。

上記の圧縮率は「H.264」に大きく劣っており、その差は1.5〜2倍程度あるとも言われています。例えば、2GBのmov動画データを「H.264」で圧縮した場合、最大で1GB程度まで抑えることも可能になります。

また、動画を圧縮した後の劣化に関しても「H.264」は非常に少ないため、movファイルを圧縮することで、ほとんど同じ画質で容量を抑えるということが可能になるわけです。

動作再生時の重さを軽減させる

Movファイルは、コーデックなどの問題から動画容量が増大することが多く、スペックの低いPCやスマホ、タブレット等で視聴した場合には動作が重くなってしまう可能性があります。また、mov再生に対応していないソフトでは動画の視聴もできないため、動画圧縮や変換するといった工程が重要になります。

スペックの低いPCや、対応していないソフトを利用すると「カクカク」して動画が停止してしまうなどのケースもあります。

容量、スペースの確保

スマホやタブレットを利用している場合、PCに比べて容量を確保できないことも多いため、動画データを保存する場合には最大容量に注意する必要があります。MP4に比べて最大で2倍の容量が必要になるmovファイルは容量を圧迫する原因になってしまうため、動画データの圧縮や変換といった必要性が出てきます。

SNSへのアップロード、汎用性の向上

YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サイトへの投稿はもちろん、TwitterやインスタグラムといったSNSに動画を投稿する際には動画サイズに注意する必要があります。また、動画のデータサイズが大きいとアップロードに時間がかかってしまうため、アップロード失敗の可能性を高めることにもなりかねません。

Movデータは容量的にも汎用性的にもMP4よりも劣ってしまう場合が多いため、圧縮したり動画形式を変換したりといった方法が必要になります。

DVDFab動画変換Proを使ってMOV動画を変換する方法

ここでは、DVDFab社の変換ソフト「DVDFab動画変換Pro」を使ってmov動画を圧縮する方法をご紹介していきたいと思います。

DVDFab動画変換Proの概要

DVDFab動画変換Proは、「動画変換」「Toolkit」「Video Editor」の三つのツールが複合されたソフトで、これ一つで動画変換、動画編集、音声編集、GIF作成など、動画に関するほとんどの編集作業を行うことが可能になっています。DVDFab動画変換Proの中には動画変換とToolkitが同封されています。

また、4K動画はもちろん、8K動画の編集にも対応しているため、幅広いジャンルの動画編集に対応できます。

DVDFab動画変換Proは有料なソフトですが、MOVファイルをMP4ファイルに変換するのが無料で行えます。

●DVDFab動画変換Proの環境

  • 対応OS:Windows7以降(動画変換だけはWinとmac両方対応)
  • 公式サイト:https://dvdfab.org/video-converter-pro.htm
  • 対応言語:日本語
  • 無期限版原価: 10029円、セール中価格:7020円(クーポンコード :VCPR30)(30日間返金保証)
  • その他:無料体験版あり

●動作環境

  • CPU:Intel Corei3以降
  • RAM:4GB以上
  • HDD:40GB以上
  • その他:インターネット接続必須(アップデート等)

Video EditorEditの特徴

Video Editorは高度な動画編集機能を備えた複合ツールで、mov動画の圧縮はもちろん、GIFアニメの作成や音声抽出、効果音やナレーションの作成など、動画編集に必要な機能を備えた高性能なソフトです。

●Video Editorの特徴

  • 分割、クロップ、回転、速度調整、フリップ、ミラーなどの動画編集機能
  • 音声からテキスト、テキストから音声に変換する機能
  • 字幕、GIF作成、GIFから動画変換、動画から音声抽出、動画から静止画抽出
  • 豊富なフィルター、トラジション、オーバーレイ

●動画変換の特徴

  • Windows/Mac対応
  • 1000以上の動画・音声ファイルに対応
  • オーディオ出力はマルチチャンネル
  • 8kまでの動画対応
  • 複数の動画を一括変換、動画結合、分割、音声抽出
  • GPUアクセラレーション利用
  • トリミングなど基本的な編集機能

●DVDFab Toolkitの特徴

  • Windows対応
  • ビデオ変換、トリミング、再生速度変更、回転、クロップ、オーディオ変換など20種類のツールセット
  • 動画からGIF作成、GIFから動画作成
  • 動画から音声を抽出、結合、字幕の追加
  • 動画ファイルをMP4に変換

DVDFab動画変換Proを使ってmov動画を圧縮(変換)する方法

今回はDVDFab動画変換Proに収録されているDVDFab動画変換使って動画を圧縮(変換)する方法をご紹介します。

DVDFab動画変換Proをダウンロード

公式サイト:https://dvdfab.org/video-converter-pro.htm

公式サイトより「無料ダウンロード」をクリックして、DVDFab動画変換Proのインストーラーをダウンロードします。

もしくは、次のボタンをクリックしてDVDFab動画変換Proを直接PCにインストールしてください。(Windowsには3つ、MAC版には動画変換一つのみ)

 Windows版を無料体験
 
100%安全(ウィルスチェック済)
 Mac版を無料体験
 
100%安全(ウィルスチェック済)

Windows版のDVDFab動画変換Proボタンを押すと、デスクトップに「動画変換」「Toolkit」「Video Editor」の三つのツールが表示されるが、Mac版のダウンロードボタンを押すと、DVDFab動画変換(Proではない)一つのツールだけが表示されます。

DVDFab動画変換でmov動画を圧縮する方法

1.インストーラーを起動したら「クイックインストール」をクリックしてインストールを開始します。

2.インストールが完了したら「すぐ体験」をクリックして起動画面を開きましょう。

※無料版でも動画変換機能は利用できるため、まずは無料版を利用することをお勧めします。

3.インストールが完了したら、DVDFabを起動して、画面上部の「変換」をクリックし、真ん中の「+」内に変換したい動画ファイル(mov)をドラッグ&ドロップします。

4.動画が読み込まれたら、赤枠内の出力を任意の形式に変更し、容量を確認します。

出力のところで「他のプロファイルを選択」をクリックして、次の形式設定画面で「フォーマット/Video/一般」オプションから適当なフォーマットを選択します。
(*Mov動画を他の形式に変換して保存したい場合は、これで適切なビデオフォーマットを選択できます。)

Movファイルの場合は、容量を変更するか、プロファイルをMP4に変更することで動画を圧縮することが可能です。

レンチアイコンをクリックして、詳細設定画面を開きます。ここで解像度、ビットレート、フレームレート、エンコーダーなどの設定を好みに応じて手動で変更できます。

ペンのアイコンをクリックすると、動画編集パネルに入ります。アイコンをクリックして、赤い指針を移動して、mp4ビデオのカット部分を選択します。赤いハートの中間の部分は削除されます。

この部分で好みに応じて字幕やタイトルや音楽などをカスタマイズできます。

5.設定が完了したら、画面左下のフォルダアイコンで保存先を指定し、「開始」をクリックして動画変換を開始します。

6.動画のエンコードが始まるので、完了するまで待ちます。

7.動画変換が完了したら、動画ファイルが正常に再生できるかメディアプレーヤーなどでチェックしてみましょう。

●ポイント

動画ファイルによっては正常に変換できないものもあるため、無料体験版で動画ファイルが正常に変換できるかをチェックしておきましょう。30日間は完全無料で利用できるため、使い倒してから購入でも問題ありません。

Video EditorでMOV動画を圧縮する方法

1.公式サイトからVideo Editorをダウンロードしたら起動してデバイスに合う画面サイズを選択し、そしてメイン画面に進みます。
2.圧縮したいMOV動画をVideo Editordの左上にインポートします。
3.MOV動画アイコンの右下の「+」を押して下の編集タイムラインに追加します。トリミングしたい場合は分割ボタンを使っていらない部分を削除します。右上の画面で編集した結果が即時に表示します。
4.「出力」ボタンを押して出力画面でMOVよりサイズが小さい動画形式、例えばMP4を選択して「出力」ボタンを押します。

Toolkitでmov動画を圧縮する方法

1.公式サイトからToolkitをダウンロードして起動します。
2.「ビデオツール」で、「変換」(MOV動画を別形式に変換してサイズを小さくする時に使う)もしくは「トリム」(MOV動画の長さを変更して圧縮する時に使う)を選択してMOV動画を追加します。
3.関連パラメーターを設定して「開始」を押します。

MOV動画を圧縮する理由と方法についてのまとめ

今回はmov動画を圧縮する理由と圧縮方法について解説させていただきました。今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • mov動画はコーデックによって容量が増大するため、圧縮することによって容量を軽減できる
  • スマホやタブレットの容量を抑えるとともに、動画ファイルの汎用性を高めるために圧縮は重要
  • mov動画の圧縮、変換、動画編集なら「DVDFab動画変換Pro」がお勧め

Mov動画ファイルの容量に困っているという人は、今回紹介したDVDFab動画変換Proやその他のツールを利用して、MP4への変換、動画圧縮などを行ってみてください。ただし、変換ツールによっては変換後に動画を視聴できないというケースもあるため注意が必要です。

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