【意外と簡単！】動画の背景を透過する原理＆方法を解説！おすすめ編集ツールも紹介

1.　そもそも動画の背景透過とは？

透過とは、背景や任意の色を透明に変換することです。

動画 背景 透過は、一言にして、「動画内にある特定の部分を透かして、背後が見える状態にする」ということです。動画における透過には2種類あり、「動画背景を透明にする透過」と「人物を抜き出して、そのほかの要素を全て透過させる」というものがあります。どのように透過をするかは、クリエイターの腕の見せ所といえます。

しかし、どうしてそんなことをするのかという疑問を抱く人もいるでしょう。ここでは、動画の背景を透過することで得られるメリットを紹介していきます。

2.　動画の背景を透過するメリット

動画の背景を透過するメリットは主に3つあります。

• 背景を変えられる
• 特定の被写体、人物を別空間に移動させるように見せる
• 効果をつけられる（動画にインパクトを与えられる）

それぞれのメリットについて解説していきます。

動画 背景 透過のメリット1：背景を変えられる

よく、人が全く別の場所にいるかのような動画を目にすると思いますが、こういった効果は、透過を使ったテクニックによって成り立っています。つまり、背景を透過することで自分の希望通りの映像に変換できるのです。

たとえば、人物が街中や山、海、宇宙空間にいるように映し出すことも可能になります。動画の雰囲気を変えたいとき、特定の背景にしたい場合にはピッタリのテクニックでしょう。

^{画像引用元：Apple Support『iMovie でクリップの背景を変更する』 - Apple サポート (日本)}

動画 背景 透過のメリット2：動画内に自分を映し出すような演出も可能

背景に他の動画を合成することで、その動画内に自分がいるように見せることもできます。イメージしやすいのは、ゲームやスポーツの実況動画でしょう。

ゲームやスポーツの画面に人物が映し出されたりしていますよね。透明な背景に、他の動画を映し出して、映像に反映させているわけです。

動画 背景 透過のメリット3：動画にインパクトを与えられる

YouTubeで、人の動きに合わせてマンガの背景のような集中線や爆発などのエフェクトがついているのを見たことがあると思います。これも背景の透過を使った手法の一つです。

透過した映像にこのようなエフェクトを合成することで、よりインパクトのある動画に仕上げることができますよ。

3.　実際に動画の背景を透過する方法とは

動画の背景を透過する方法は、主に2つの手法があります。

• 動画編集ソフトを使う
• クロマキー合成を使う

今回は、それぞれの方法についてやり方や特徴を詳しく解説していきます。

3.1　動画編集で背景を切り抜き動画背景透過をする

動画編集ソフトのなかには、背景を切り抜く機能を搭載しているものがあります。

ほとんどのツールでは、背景部分を削除して透過をしますが、手動で行う場合は、一つひとつ背景を選択して切り抜く必要があります。ただ、透過する部分を自動で検出し、透過できるものもあるので、ツールを導入する前にチェックしておくと良いでしょう。

現在利用しているソフトに該当する機能がない場合は、別途切り抜き可能なソフトを用意して、背景のみカットする必要があるため、注意が必要です。

3.2　クロマキー合成を使い、動画背景透過をする

「クロマキー合成」とは特定の色を映像内で透明にして、そこに別の映像を合成する切り抜き技術のことです。

背景の色にこの合成で透過できる色を使えば、簡単に背景の透過ができます。

ただ、動画を撮る際に事前準備が必要なので、あらかじめ必要なものはそろえておかなければなりません。

単色の台紙や布、スクリーンで背景を単色にして撮影することで、編集する際に背景を透過することが可能です。一番多く用いられる色はグリーンで、たまにブルーが使われますね。

また、人を切り抜くことで、その他の要素を全て透過させるという手法もあります。クロマキー合成は多くの人が使う手法であり、多くの編集ソフトに採用されている透過方法です。

4.　これを使えば動画背景透過もできる！おすすめ編集ソフト

透過機能を持つ編集ソフトは多数あります。ただ、種類がありすぎて、何を使えばよいかわからないという人もいるでしょう。そこで、ここではおすすめの動画編集ソフトを紹介していきます。どのソフトも優秀なものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

4.1　動画背景透過のできるソフト1：Video Editor

Video Editorは、業界最強を謳う動画編集ソフトの一つです。

動画編集の知識がない人も簡単に編集できるインターフェースを備えており、初心者でも安心して使えます。また、対応しているファイル形式が多いため、出力できるデバイスを選ばないのも良い点といえるでしょう。

動画の背景を透過する方法はクロマキー合成を採用しており、動画の背景をグリーンバックにする必要があります。加えて、年間に50回も内容にアップデートを加えており、日々成長を続けるソフトでもあるのです。

そして特筆すべきは「高機能なソフトなのに無料でダウンロードできるうえ、ほとんどの機能を無料で使用可能」ということです。初期投資が少なくて済むので、他の設備に予算を回せるのも嬉しいですね。動画編集を始めたい人から上級者まで、満足のいく仕事をしてくれるソフトといえます。

4.2　動画背景透過のできるソフト2：PowerDirector 365～どの機能も高性能～

PowerDirector は全ての機能が高水準でまとまった動画編集ソフトです。

一番の魅力は、操作が分かりやすく初心者でも使いやすいこと。どの機能もユーザビリティにあふれ、直感的に操作が可能です。

また、４K動画や縦動画にも対応し、自分の編集したい動画に幅広く対応できるのも魅力の一つです。透過にはクロマキー合成を使うので、グリーンバックの動画を撮影する必要がある点は注意が必要です。

ただ、オブジェクト自動検出機能を備えているため、準備さえできていれば、人物やオブジェクトを自動的に切り抜いてくれますよ。

4.3　動画背景透過のできるソフト3：Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere Proは、Adobe の誇るプロ仕様の編集ソフトです。

編集のしやすい操作性に加えカスタマイズ性にも優れ、初心者から上級者まで対応できます。また、モバイルからVRまで、幅広い動画コンテンツに対応し、まさにプロの使う一流のソフトといえるでしょう。

さらに、Adobeの他ツールと提携することで利便性が上がるため、もし導入するのであれば、他のツールとの同時使用を考えることをおすすめします。

ただし、その性能に見合った価格設定になっているため、購入する際にはご注意ください。

4.　スマホでも動画背景透過ができる！動画編集アプリおすすめ

現在、スマホでも透過が可能なアプリも増えています。

編集したい動画の種類によっては、アプリだけで問題ないと言われるレベルのものがリリースされているのです。

ここでは、3つだけ軽く紹介していきます。

4.1　動画背景透過のできるアプリ1：PowerDirector (パワーディレクター)

PowerDirectorは、高性能かつ使いやすいと評判のあるアプリです。搭載されたAI技術が編集をサポートしてくれるため、操作が簡単に行えるのが特徴です。

4.2　動画背景透過のできるアプリ2：Filmmaker Pro (フィルムメーカープロ)

Filmmaker Pro は操作性に優れ、見やすい画面が特徴のアプリです。動画編集アプリは基本的に縦画面での操作が多いのですが、他のアプリと違って横画面での操作が可能です。

ただ、主に海外で使われているアプリのため、基本言語が英語なので注意しましょう。

4.3　動画背景透過のできるアプリ3：KineMaste(キネマスター)

キネマスターは、アセットストアを使って動画の質を上げられる、一風変わったアプリです。アセットストアとは、アプリ内にある動画用の素材が手に入る場所です。

エフェクトや音楽、ステッカーなどが簡単に手に入るため、簡単にクオリティをあげることができますよ。

5.　まとめ

今回は、動画の透過について解説するとともに、おすすめのツールを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。今透過をすることで、動画のクオリティを飛躍的にあげられます。これから動画を作っていくクリエイターの人は、是非身に着けておきたい技術です。

技術を身に付けると同時に、ツールを使いこなすことで更なる技術の向上と動画のクオリティアップを狙えます。是非今回おすすめしたソフト・アプリを使ってみてください。