WebMとMP4という形式とは

WebMとは

WebMとはGoogle社によって開発されたプロジェクトの一つで、その目標として、フリー・オープンな動画ファイルフォーマットを目指しているということです。WebMを通して、HTML5に合わせるような高画質の動画を圧縮することができます。

Googleによって開発されたWebMファイル形式は、今日のWebビデオの最も一般的な選択肢の1つになっています。最初はVP8ビデオとVorbisオーディオストリームのみを収容しました。2013年後半にはVP9ビデオとOpusオーディオもサポートするようにアップグレードされました。また、パフォーマンスに関しては、WebMファイル形式はすべてのウェブブラウザやYouTubeなどの共有サイトと互換性の高い、優れた品質の動画を提供します。

MP4とは

そして、MP4について、生活中によく利用される動画フォーマットの1つとして、知らない人はいないはずだと思います。MP4はApple社のメディア技術をもとに開発されたISO/IEC 14496 Part12の派生フォーマットで、従来のQuickTime形式の多くを踏襲した構造となっています。

私たちが普段視聴する動画は「ファイル形式」が設定されており、それぞれ特徴が異なります。ファイル形式の中でも、今回はWebMとMP4の特徴を比較してみました。また、WebMをMP4に変換するおすすめソフト・サイト・アプリもご紹介していきます。ファイル形式の違いについて知りたい、MP4に変換したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

WebMとMP4の共通点&違い

まずはWebMとMP4にはどのような共通点と違いがあるのか、ご紹介します。

・共通点

WebMとMP4の共通点は、いずれもサイズの小さいファイル形式であることです。ファイルサイズとはハードディスクなどの記憶媒体に保存する際に必要なファイル数などに影響するものです。ファイルサイズが小さければ、記憶媒体の容量が小さくても保存できます。

ただし、WebMの方がよりファイルサイズを小さくできるため、ファイルサイズを節約したい場合はWebMを選ぶことになります。

・違い

WebMとMP4は両方とも動画フォーマットとして、どんな違いがあるでしょうか。つまり、それぞれのメリットとデメリットは何でしょうか。さて、知りたい方は、下記のまとめをご覧ください。

WebMとMP4を比較 メリット デメリット
WebM
  • デバイスが古くても動画の再生パフォーマンスも劣りません。
  • 動画視聴に必要なプラグイン機能がなくても、HTML5ブラウザ環境が整っていれば再生することが可能
  • いつでも無料です。
  • ウェブ用の動画フォーマットとして、圧倒的なパフォーマンスです。
  • モバイルデバイスやプレーヤーとの互換性が低い。
MP4
  • WebMよりも高画質な動画を再生できるのが強みのファイル形式です。
  • 圧縮率が高くて、圧縮されても画質損失が少ないです。
  • コンピューター ⟺ モバイルデバイスの間で自由に転送することができます。
  • 対応しているデバイスやメディアプレイヤーが多く見られます。
  • バッファリングと呼ばれる複数端末間でデータをやり取りするための処理が行われることから、動画の再生ボタンを押しても処理が終わるまで開始されません。

以上のまとめを読んだらWebMとMP4の違いは大体わかったと思います。科学技術の革新とともなって、高品質の生活が求められるようになりました。そんな中で、動画の高画質、そして、どこでもいつでも観られるという便利さもこれからのトレンドになります。

なので、私個人の意見ですが、互換性の低いWebMより、優れた画質かつデバイスを問わず再生できるMP4フォーマットがベストな選択肢だと思います。

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 6選

WebMとMP4には共通点がありつつ、様々な違いが見られました。WebMはHTML5ブラウザ環境であれば再生できるものの、メディアプレイヤーで動画を視聴したい場合、対応していないせいで視聴できない可能性もあります。

もし手元にあるWebMファイルがあったは、いつでもどこでも再生したいなら、WebMをMP4に変換する必要があります。言い換えれば、専用変換ソフトが必要です。

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 1:DVDFab 動画変換 Pro

DVDFab 動画変換 Pro

DVDFab 動画変換Proは、1000+の出力対応フォーマットに対応して、高画質動画で使用されるH.265を含み、MP4/AVI/FLV/MKV/MP3/M4A/WMAなど幅広くカバーしています。それに、iPhone/iPad/Android スマホ・タブレット/PSPなど各端末に最適な動画変換プロファイルもご用意するので、MP4のような汎用な形式だけでなく、具体的なデバイスに応じてブルーレイを直接に変換するのは便利です。

更に、変換の際、「詳細設定」のタブでチャプター/オーディオトラック/字幕を自由に選択できるほか、画面解像度/フレームレート/ビットレート/ビデオ・オーディオコーデック/オーディオチャンネル/音量など、詳細なパラメーターを調整できます。また、「編集」タブを使用することで、クロップ(画面切り抜き) /トリム(不要ムービー箇所削除)などでビデオ編集を行え、映像にウォーターマーク、画像や字幕を追加することも可能です。この自由度の高い編集機能で自由に動画をカスタマイズできます。

DVDFab 動画変換 Proの使い方

DVDFab 動画変換 Proはシンプルなインターフェースに強力な機能を隠れています。またユーザーのニーズを満足するために、数多くのカスタマイズオプションを提供しています。さらに、30日間の無料試用期間が提供されるため、ビデオを変換して、このビデオコンバーターのすべての機能を評価することができます。

下記でDVDFab動画変換でWebMファイルをMP4に変換する方法を説明します。まずは、下記のリンクをクリックしてインストールしてください。または、手元にあるDVDFab 動画変換Proを最新版にアップデートしてください。

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さて、DVDFab 動画変換Proの使い方に入りましょう。

ステップ1. DVDFab 動画変換Proを立ち上げます。そして、上の「変換」をクリックしてください。画面の真ん中の「+」ボタンをクリックして変換したいファイルを読み込みます。または、ファイルを「+」にドラッグ&ドロップして読み込みます。

webm mp4 変換

ステップ2. 動画ファイルを読み込むと、下のような画面が出てきます。そして、上から一つずつ設定を行います。

webm mp4 変換

ステップ3. ソフト自体は自動的に動画フォーマットを確定できます。

もし間違いがある場合は、「変更」をクリックしてフォーマットを選択してください。そして、「出力ファイルフォーマット」と「出力ビデオコーデック」、「デフォルトとして利用」を選択します。

webm mp4 変換

ステップ4.動画の品質にさらにこだわりがある方には、この画面の「設定」ボタンをクリックして「詳細設定」をしてください。また、「動画編集」画面で動画のトリミング、エンコード方法、フレーム解像度、ファイルサイズ、アスペクト比など、ビデオフォーマットなどの編集オプションが用意されています。

webm mp4 変換

webm mp4 変換

動画のトリミング、回転、結合、ウォーターマーク、タイトルや字幕の追加、明るさや彩度の調整などの動画編集オプションを使用して、出力動画をカスタマイズできます。

ステップ5.画面下部へ「出力先」を指定して、「開始」をクリックすると、動画の変換が始まります。

webm mp4 変換

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 2:MacX Video Converter Pro

MacX Video Converter Proは、動画ファイルの変換だけでなく動画配信サイトから動画をダウンロードすることも可能なソフトです。入力ファイルは370以上、出力ファイルは420以上に対応しており、ほとんどの動画形式を変換できます。

有料ソフトではありますが、無料版をダウンロードすることもできるため、まずはお試しとして利用してみるのも良いでしょう。デメリットはあくまで動画変換やダウンロードに特化したものであり、ソフトで動画再生をしたり音楽ファイルへ変換したりすることはできません。

MacX Video Converter Proの使い方は、まずソフトのダウンロード・インストールを行います。ソフトを起動したら変換したい動画ファイルを選択し、出力設定でMP4を選択しましょう。最後に右下にある「RUN」という青いボタンをクリックすると変換が開始されます。

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 3:EaseUS Video Editor

EaseUS Video Editorは50種類以上のフィルターを使用でき、オーバーレイなどの動画エフェクトを使うこともできます。また、画面切り替え効果を適用したり、テキストタイトルを挿入したりできます。エフェクトが充実したソフトを探している方におすすめです。

使用方法も簡単です。ソフトを起動したら、まずはアスペクト比を選択します。そうするとメイン画面が表示されるため、「ファイルをドラッグしてインポート」の場所にメディアファイルをドラッグ&ドロップするか、「インポート」をクリックしてメディアファイルを選択してください。

その後、各種エフェクトなどを適用していきます。完了したら、メイン画面の上部にある「出力」をクリックするか、画面中央の「出力」と書かれたボタンをクリックします。そして、ビデオやオーディオ、動画プラットフォームのいずれかを選択したら完了です。

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 4:VLC for Mac

VLC for Macは、MPEG-2、MPEG-4、H.264、MKV、WebM、WMV、MP3などのほとんどのビデオや音楽ファイルの再生できる人気の高いメディアプレイヤーです。ファイル、ディスク、デバイス及びストリーミングサービスなどのすべてのコンテンツに対応しています。Macだと再生ができない動画ファイル(WMAやWMVなど)を再生できるため、便利だと感じる人も多いでしょう。

VLC for Macを使うには、まずソフトをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、VLCのインストーラーをダブルクリックし、インストールしてください。アプリケーションフォルダにVLCが移動していたらインストールは完了です。

インストールが完了したら立ち上げてみましょう。VLCウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップするとファイルの再生がスタートします。WebMやMP3などのファイルを再生可能となります。

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 5:Format Factory

Format Factoryは、MP4や3GPなど幅広く対応しているソフトです。iPhoneやiPodなどのメディアに合わせたフォーマットの指定も可能となっています。YouTubeなどの動画をダウンロードしたい時にも役立つソフトです。

このソフトを使う場合は、まずメイン画面を開き、変換したいファイルを右側にドラッグ&ドロップします。画面左側には、変換後のファイルを選択する画面が表示されています。その後、必要な各種設定を行い、「適用」をクリックすると完了です。

WebM MP4 変換ソフトおすすめ 6:Leawo HD動画変換プロ

Leawo HD動画変換プロは、初心者でも簡単に動画ファイル形式の返還ができるソフトです。画質や音質などのカスタマイズも可能です。単品で購入することもできますが、Leawo Prof. Mediaに含まれている機能の1つなので、他の機能も必要な場合はLeawo Prof. Mediaを選ぶと良いでしょう。

ソフトを起動すると、Leawo Prof. Mediaのホーム画面が表示されます。その中にある「HD動画変換プロ」を選択すると、Leawo HD動画変換プロが起動します。起動したら、変換したい動画をドラッグ&ドロップし、ファイル形式を選択しましょう。

好み動画形式を選択したら、「変換」ボタンをクリックします。変換にはしばらく時間がかかるので待っていてください。

WebM MP4 変換オンラインサイトおすすめ 4選

ここで紹介するWebM MP4 変換 オンラインサイトはすべて無料です。

WebM MP4 変換オンラインサイト I:Convertio

Convertioは、オンライン上でWebMからMP4に変換できるサイトです。ブラウザをベースにしており、すべてのプラットフォームが対応可能なので、ソフトのダウンロード・インストールは不要です。無料で変換することができ、サイト上にファイルをドロップするだけで簡単に変換できます。ただし、ファイルサイズは100MBが最大限度であり、それ以上のファイルサイズのWebMを変換する場合は有料プランを契約しなくてはなりません。

なお、ConvertioはWebMからMP4に限らず、画像・文書・Eブック・オーディオ・ビデオなど、様々なファイル形式からの変換が可能です。DropboxやGoogleドライブからもファイルを選択できます。

WebM MP4 変換オンラインサイト 2:ACONVERT.COM

こちらもWebMからMP4に無料で変換できるサイトです。WebMからMP4に変換する際に、「FILE」と「URL」のタブをクリックすると、ローカルファイルまたはオンラインファイルに切り替えることもできます。

ファイルサイズは最大200MBまでで、ファイルアナライザを使用すればソースビデオに関する情報も取得できます。なお、変換は失敗する可能性もあるので注意が必要です。変換が失敗したとしても自動で他のサーバーに切り替わり、リトライされます。

使い方は、まずFILEまたはURLをクリックし、変換したいファイルを選択します。次に、変換後のターゲットフォーマットでMP4を選択し、オプションで「原来のビデオパラメータ保留」を選択します。

ここで、「ビデオサイズ変更、ビット率或いはフレームレート」を選択すると、ビデオサイズやビット率、アスペクト比などを変換できるようになります。最後に、「今すぐ変換」をクリックすれば作業は完了です。

WebM MP4 変換オンラインサイト 3:WEBM.to

WEBM.toは、サイト上にWebMファイルをドラッグ&ドロップすることで、自動的にMP4ファイルへ変換してくれるサイトです。これまでに10万件以上のWebMファイルを変換している実績を持ちます。また、WEBM.toはMP4以外にも各ファイル形式へ変換することが可能で、さらに他のファイル形式からWebMに変換することもできます。

WebMツールもあるので、WebMを変換せず動画を視聴したい場合にも便利です。便利なサイトではありますが、すべてオンライン上で行われるものであり、オフライン環境では変換や動画視聴などができません。

使い方は、まずWEBM.toのアップロード領域に変換したいファイルをドラッグ&ドロップ、もしくはクリックからファイル選択でアップロードします。変換したいファイルがキューに入ると自動的にMP4ファイルへ変換されるので待ちましょう。あとは、変換ファイルがあるダウンロードリンクをクリックし、動画をPCに保存すれば完了です。

WebM MP4 変換オンラインサイト 4:Converter App

Converter Appは、WebMをMP4に変換するフリーサイトです。無料でありながら動画の劣化を防ぎつつ、しっかりと変換してくれます。

Converter Appのメリットは個人情報保護の明記がされていることです。無料のサイトで動画変換をする際、個人情報保護の面で心配になることもあるでしょう。しかし、Converter Appならすべてのファイルに対してすべての作業が完了するとサーバーからすぐに削除してくれます。

デメリットは、WebMからMP4に変換できるものの、その他のファイル形式への変換が難しい点が挙げられます。WebMからMP4以外のファイル形式へ変換する場合は、別の変換サイト・ソフト・アプリを利用した方が良いでしょう。

使い方は、まずサイト上に変換したいファイルをドラッグまたはクリックでファイル選択を行います。ドラッグした時点で自動的にMP4へ変換されるので、終わるまで待ちましょう。変換作業が完了したら、ダウンロードボタンをクリックするとMP4ファイルをダウンロードできます。

まとめ

WebMをMP4に変換するソフト・サイト・アプリはいくつか種類があります。その中でも特におすすめしたいものをピックアップしてご紹介しました。それぞれの特徴を把握した上で利用すれば、好きなタイミングで動画の変換が可能となります。使い勝手がいいと感じるのはどのサイト・ソフト・アプリなのか知るために、使い比べてみるのも良いでしょう。

ソフトのインストールが嫌いな方だと、オンラインサイトの変換方法がおすすめですが、オンラインなので、ネットの状況そして動画の大きさによって影響されて不安定なことがあるだけではなく、動画ファイルの大きさも制限されています。また、ソフトならではの動画編集機能もオンライン変換では少ないです。ソフトだと、パワフルな万能変換ソフト、DVDFab 動画変換 Proが一番おすすめです。未体験の方はぜひ使ってみてください。